教育方針
現在の農業では、農作物の安定生産を脅かす病害虫の発生による被害を未然に防ぐため、殺菌剤や殺虫剤といった、いわゆる農薬の散布が一般には行われています。一方、消費者の安全・安心への高まりやレイチェルカーソン著の「沈黙の春」に代表されるように、消費者からみると農薬は毒・害といった認識となっている現状があります。研究室では、農作物に被害を与える病害を材料にして、卒業研究を進めていくとなかで、農作物の安定生産における農薬の位置づけをきちんと理解するとともに、環境に優しい農薬に依存しないこれからの農業のあり方を考えられる人材の育成を目指しています。研究室では卒業後、大学での知識を活かした職業(官公庁・農薬会社をはじめとした農業関連企業)での活躍を基本とした教育・就業支援を行っていますが、あわせて次の世代に「食の大切さ」と「正しい食」を伝えられる人材の育成を進めています。
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