学科の研究

生物生産科学科の研究

生命現象を究明し、その成果を新しい産業へ

CONTENTS

カリキュラムの特長

■ 植物特有の生命の営みを理解するために必要な総合的な基礎学習
■ 圃場実習や研究室専門実験・演習などの実践的な教育
■ 植物バイオテクノロジーを利用するための先端的な教育

カリキュラムは、植物の生物学的特徴に関する科目に始まり、植物生理、植物栽培、植物と環境の関わり、そして植物の病気に関する科目など、基礎から応用分野まで、植物生産に関する研究を行う上で必要な全ての知識を得られる構成となっています。

※生物生産科学科は、様々な企業、研究所などの産業界の方々と共同研究もおこなっています。

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生物生産科学科の理念 [受験生の皆さんへ]

生物生産科学科の学生は、一年生のときから、語学や文学、社会学といった一般教養科目、情報教育、生物、化学などの専門基礎科目を受講する傍ら、秋田県立大学の特徴である「くさび形カリキュラム」に従って、専門科目の講義を受講し、やがてひとりひとりがそれぞれ興味を持てる研究分野を見いだし、分野ごとに研究室に所属して卒業論文をまとめます。

生物生産科学科は、「植物」を主たる研究対象とし、その「生産」について、様々な切り口で研究を行っています。例えばそれは、「植物を生産するための研究」であり、「新しい植物を生産するための研究」であり、また「植物に役に立つものを生産してもらうための研究」であったりします。このため、生物生産科学科のカリキュラムは、植物の生物学的特徴に関する科目に始まり、植物生理、植物栽培、植物と環境の関わり、そして植物の病気に関する科目など、基礎から応用分野まで、植物生産に関する研究を行う上で必要な全ての知識を得られるように構成されています。
植物の生物学的、生理的な内容に関する科目は、生物生産科学科の全ての学生が身につけなくてはならない知識であるため、必ず履修しなくてはならない必修科目になっており、応用的な分野については、将来進みたい分野を見すえつつ、自由に履修できる選択科目になっています。
また、机上の学問だけでは身につけることのできない栽培管理や実験技術については、実習、実験、演習科目が用意されており、より実践的な知識と技術を身につけられるようになっています。

生物生産科学科の理念 [先生・保護者のみなさん]

「学ぶ」は「真似る」ことです。では、何を、誰を、如何にして真似たらよいのでしょうか。
生物生産科学科には8研究室ありますが、いずれも主として植物を研究対象とした実験科学を行っています。研究を展開するためには実験が必要不可欠ですが、実験するには教科書に書いていないノウハウが必要です。これらを真似ることが実験を効率的に進める早道です。
生物生産科学科の1学年の定員は40名、8研究室に教授、准教授、助教あわせて24名おりますので、この24名の教員が40名の学生の実験指導をすることになります。ほぼマンツウマンといえるでしょう。この密度の濃い指導は、3年次後期の研究室実験、4年次の卒業論文という必修科目によって1年半続きます。生物生産科学科の学生が、研究に対する考え方、実験の進め方、実験の手法を教員から真似る効率が如何に高いかお分かりになると思います。また、当学科では各研究室に50~60歳代、40~50歳代、30~40歳代と年齢層の多様な教員が配置されています。幼児は幼児どうしで会話は可能ですが、成長するためには大人との会話が必要です。大学生も人生経験豊かな教員との会話によって人間的成長が促されるはずです。当学科の学生には教員の人生経験を糧とする機会が他大学の学生に比べて格段に多いはずです。このような濃密な教員との関係は、就職試験を受ける際のエントリーシートの添削、就職面接試験練習にも生かされています。さらに、卒業後、たとえば農業分野に就職し、作物の病気の診断等で困った時、気軽に教員に相談できるのも、教員との濃密な関係があったればこそといえるでしょう。
入学時、化学、生物、英語に不安を感じる新入生には補習授業を課し、大学での学業に支障をきたさないような措置をとっています。さらに、生物生産科学科では2年次に圃場実習という科目が必修です。農業生産の現場を見据えた研究者の育成のため、専任の講師の指導の下に農業の実践的な知識、技術を身につけるための実験実習です。学生は作物の生育状態を毎日交代で管理します。収穫を迎えた日の学生は喜びに輝いています。
「植物を育てる」、「新しい品種を作る」、「植物を利用する」ことにかかわる産業に興味のあるお子様や、最新の科学の成果を踏まえ遺伝子組換えなど最先端のバイオテクノロジーなどを駆使してこれらの分野の研究することを希望するお子様は、生物生産科学科において将来の飛躍の基礎をしっかりと築き上げることができます。
私たち生物生産科学科の教員にお子様をお預けください。私たちがお子様を4年間お預かりして、しっかり教育して自信をもって社会に送り出させていただきます。将来研究者を希望するお子様については引き続き秋田県立大学大学院において更に磨きをかけさせていただきます。