植物遺伝・育種研究室

植物遺伝・育種研究室

新しい技術を利用して、よりよい品種を作り出す

はじめに

植物は人間にとって有益な様々な機能を有しています。植物は、食料を始め、衣料、家具、染料、化粧品、医薬、燃料など、私たちの暮らしを多岐にわたって支えています。植物を改良(品種改良)することで、より豊かな暮らしがもたらされています。

植物の品種改良は、食料生産や生物産業を支える最も大きな柱の一つであるため、品種改良には、その時代の先端技術が常に用いられてきました。

近年、植物の遺伝子やゲノムの解析が急速に展開し、遺伝子の働きで植物が理解されるようになってきました。現在は、ゲノム編集やゲノム育種など、遺伝子やゲノムに基づく品種改良が始まっています。

研究室が目指すもの

植物遺伝・育種研究グループでは、植物の機能を改変・向上させることで、より有益な植物を生み出すことを目指しています。

そのため、様々な特徴を持つ植物を研究材料とし、ゲノム解析や遺伝子の機能解析の手法を用いて、植物の様々な特徴を決める仕組みを分子レベルで明らかにする研究を進めています(植物遺伝子機能分野)。

一方で、解明した遺伝子やゲノム情報を活用し、植物を改良する新たな技術の開発と品種改良にも取り組んでいます(植物育種分野)。

植物遺伝子機能分野
● 植物の環境応答機構の解明
● 植物の生殖機構の解明
● 植物の生長プログラムの解明

植物育種分野
● ゲノム育種技術の開発
● 果樹新品種の育成
● 秋田郷土野菜
● 薬用植物

研究キーワード

[品種改良][イネ][リンゴ][シロイヌナズナ][ユリ][環境ストレス][生殖][遺伝子][ゲノム編集][自家不和合性][マイクロRNA][カドミウム耐性][ゲノム育種][イオンビーム][醸造酒加工用リンゴ][伝統野菜]