表の見方 酸化還元反応=電子の授受
酸化:電子を失う,与える。
還元:電子を受け取る。

各行に示されている物質の組は酸化型ー還元型の対になっていて,
酸化還元反応の素反応を構成する。

CO2 + 2e- → CO + 1/2 O2
フェレドキシンox + e- → フェレドキシンred

緑は無機物質(生物が呼吸などで利用する物質),
赤は有機物質(補酵素,タンパク質)
ox = 酸化型,red = 還元型

電子は単独では存在しないので,素反応が組となって酸化還元反応が成立する。
Ared + Box → Aox + Bred
この例では,A が酸化され,B が還元されている。
すなわち A から B へ電子が流れたことになる。
自然に電子が流れる方向は決まっている。
上から下
逆方向に電子が流れる場合はエネルギーの投入が必要になる。
表の上にある物質ほど,酸化還元電位が高いと言う。
酸化還元反応におけるエネルギーの出入りは,酸化還元電位の差から計算できる。
式:自由エネルギー変化は酸化還元反応に比例する。
n は反応に関与する電子の数
F はファラデー定数(96,000 C/mol)