イオン結合:原子(官能基)の性質により、電子を失った陽イオンと、
余分に電子を獲得した陰イオンの間の作用。
水素結合:窒素や酸素は電子を引く作用が強く、N−HやO−H
の結合では、水素が部分的にプラスの電荷を帯びている。
このHと別の分子(原子団)内のNやO(部分的にマイナスの電荷を帯びている)との間で引き合いが生じる。
N−H・・・N
N−H・・・O
O−H・・・N
O−H・・・O
これらの例で、左側のN、Oは水素供与対、右側のN、Oは水素受容体と呼ばれる。
ファン・デル・ワールス力:原子核を取り巻く電子の密度は常に変化していて
電子密度の片寄りに基づいて、原子間に引き合う力が生じる。
電子雲どうしが重なるほど原子が近づくと、逆に強い反発が生じる。
この限界の距離をファン・デル・ワールス半径と呼ぶ。
コンフォメーション:単結合のまわりの自由回転により、
分子は様々な形をとりうる。この形の違いをコンフォメーションと呼ぶ。
蛋白質がとりうるコンフォメーションは少数(普通2つ)に限定されていて、
それぞれが蛋白質の働きの上での特定の状態に対応する。
例:活性型/不活性型、
基質結合型/基質非結合型