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  ATP合成酵素

ATP合成酵素(前のページでは紫で示したタンパク質)。

電子伝達に伴って水素イオンの片寄りが生じます(酸化反応で放出されるエネルギーを利用した、
エントロピーの減少)。ここに示したタンパク質を通って、片寄りを解消しようとする方向に水素
イオンが戻る際、タンパク質の中心軸部分(γ、ε)が回転します(エントロピーの増大を利用した
仕事)。回転に伴ってADPとリン酸からATPが合成されます。(仕事 → 結合エネルギー)。

下から見た図(右)で見て取れるように、紫色の中心軸(γ)の回転に伴い、オレンジ色の部分
(β)は 空位(右)、ADPとリン酸が結合した状態(左下)、ATPの合成(共有結合の形成)
(左上)の間を循環します。


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