○藻類を使用したデンプン合成システムの進化過程の解明

・藻類を使ったデンプン生合成の解析

Starch_evolution

 植物だけが作り出すデンプン。このデンプンは地球上でいつ頃、作り出されたのでしょうか?デンプンは、植物が陸上に上がる以前、海の中でできたと考えられています。それは、クロレラなどの単細胞藻類において、既にデンプンの蓄積が認められるからです。私たちは、体制の簡単な微細藻類を用いて、デンプン合成システムがどのように成立したのかを明らかにしようとしています。私たちの生活に不可欠なデンプン、その合成の成立機構を明らかにすることで、デンプンの利用を更に拡大することができると期待されます。

・遺伝子組換え技術によるシアノバクテリアのグルカン代謝制御

 近年、デンプン合成系に関わる酵素系の全容が明らかにされつつありますが、それらの酵素同士の相互作用など、調べることは多く残されています。そのためのアプローチの一つとして、私たちは、ラン藻を用いたデンプン生合成研究を進めています。
 ラン藻はシアノバクテリアとも呼ばれ、細胞構造が簡単な原核生物に属します。ラン藻のデンプン(貯蔵多糖)合成に関わる酵素系は単純であり、遺伝子数も限られています。この遺伝子を一つ一つ特異的に失活させ、その影響を調べることにより、貯蔵多糖の代謝機構を明らかにしようとしています。また植物(イネ)のデンプン代謝に関わる遺伝子をシアノバクテリアに導入して発現させ、詳細な酵素機能を明らかにしようとしています。

○地域の自然環境に生息するシアノバクテリアの生理・生態

・地衣共生シアノバクテリア

・アオコ

 八郎湖環境研究ホームページ を御覧ください。

・・・

他の生き物?

このページの先頭へ